「今日は一日、頭がずっとフル回転だったなぁ」
そんな夜、私は自分の体と心が“置いてけぼり”になっていたことに、やっと気づきます。
ずっと画面を見て、会話して、タスクをこなして……
気づいたら呼吸も浅くなって、体のどこかに力が入ったまま。
そんな日々の中で、私が少しずつ取り戻してきたのが、
“感覚”を思い出すこと=マインドフルネスという習慣でした。
整えるために、「感じる」ことを選ぶ
マインドフルネスって、瞑想とか呼吸法っていうイメージが強いかもしれないけど、
私は「感じる」ことそのものが整いの入り口だと思っています。
たとえば——
- 朝の光の入り方に気づく
- お湯を注ぐ音を聞く
- 手のひらでマグカップの温度を確かめる
そういう小さな感覚をキャッチするだけで、
少しずつ「今、ここ」に戻ってこれる気がするんです。
五感って、意識しなければどんどん鈍くなってしまうから、
私はできるだけ“日常の中の感覚”を大切にしています。
五感とつながる、わたしだけのルーティン
最近は、こんな小さな“整えポイント”を日常に散りばめています。
時間も場所も決めずに、その時の自分にとって必要な感覚を選ぶだけ。
ルールなんていらなくて、心地よさがすべての答えです。
朝:空気に触れる
窓を少しだけ開けて、
その日の風のにおいや空気の温度を肌で感じる。
「今日の空気、ちょっと重いな」とか「冷たくてすっきりする」とか、
そういう感覚をキャッチするだけで、リセットになる。
ベッドから出たばかりの体が、スイッチを切り替えるような感覚。
朝の空気は、いちばんナチュラルなリスタートボタンなのかもしれません。
昼:食べることに集中する
お昼ごはんを食べるとき、スマホを見ずに「味」に集中してみる。
噛んだときの音や、口の中の広がりを丁寧に感じてみると、
忙しかった午前のスピード感がすっと落ち着いてきます。
忙しいときほど「感じる」ことを忘れがちだから、
私は食事の時間をできるだけ“自分との会話”に使うようにしています。
夜:照明を落とす時間をつくる
夜は、あえて部屋を暗めにして、スマホも手放す時間を10分だけ。
キャンドルや小さな間接照明の中で、ただ座っているだけ。
意識をどこにも向けずに「ぼんやりする時間」が、
実は私にとっての最強のリセットです。
アロマやハーブティーの香りを添えると、五感がやさしく沈んでいくのがわかります。
「わたしを整える」は、ひとつじゃなくていい
マインドフルネスって、正しい方法とか、こうしなきゃっていうルールじゃなくて、
「自分の感覚を取り戻す習慣」なんだと思います。
だから私は、その日の自分の状態に合わせて整え方を変えています。
だから私は、その日の自分の状態に合わせて整え方を変えています。
- がんばった日は、光に包まれること。
- 疲れてる日は、音や香りにふれること。
- 余白がほしい日は、ただ静かに座ること。
「今の自分が心地よいことを選ぶ」
それだけで、整える力はちゃんと自分の中にあるんですよね。
感覚が整えば、心も体もちゃんとついてくる
「整える」って、特別な時間をつくることじゃなくて、
“ちゃんと感じること”を、自分に許すことだと思います。
たとえば今、手のひらのあたたかさを感じてみてください。
それだけでもう、あなたは“今ここ”にいます。
それが、私のマインドフルな習慣です。
感覚に気づけたとき、わたしはもう、自分とちゃんとつながっているから。