わたしの街に、静けさをひとつ

わたしの街に、静けさをひとつ

都会で暮らしながら、静けさを持ち歩く

毎朝ぎゅうぎゅうの通勤電車、
スマホの通知音、待ったなしの仕事メール。

 

都心で働いていると、“自分のリズム”なんてあっという間に飲み込まれてしまいそうになります。
そんな私が出会ったのが、日常にマインドフルネスを取り入れる習慣でした。

 

それは、何か特別なことをするのではなくて、
ほんの数秒、“いまここ”に意識を戻すだけの、やさしい習慣です。

 

無理に止まろうとしなくても、
少しだけ「気づいてあげる」こと。
それだけで、呼吸が深くなる感覚があるんです。

 

マインドフルネスって、毎日できるもの?

■ 「静けさ」を生活の一部に

マインドフルネスというと、
ヨガマットを敷いて、目を閉じて……というイメージがあるかもしれません。

 

でも私は、朝の歯磨きのとき、通勤中の交差点、コーヒーを淹れる数分間に、
マインドフルネスのエッセンスを取り入れています。

 

たとえば、口の中の感覚に集中したり、信号待ちで足裏の感触を意識してみたり。
それだけで、呼吸のリズムが整って、
「わたし、今ここにいるな」って気づけるんです。

 

ほんの少しの“気づき”が、思っている以上に心の余白を生んでくれます。

 

わたしがしている“都会マインドフルネス”の習慣

■ 朝:音に集中する

目覚めて最初に耳に入る音に、意識を向けます。
冷蔵庫のモーター音、外の鳥の声、お湯が湧く音。
「聴こう」と決めるだけで、
五感が静かに目覚めていくのがわかるんです。

 

忙しい朝の中にも、こういう“静けさ”がちゃんと隠れています。

 

■ 昼:歩く感覚を感じる

ランチに出かける道すがら、
いつもより少しだけゆっくり歩いて、
足裏が地面にふれる感覚に集中します。
焦る気持ちが出てきても、「今ここに戻る」って思えば、それだけで整う。

信号が青に変わるまでの数秒でも、自分に意識を向けるだけで、
午後の集中力がまったく違ってくることに気づきました。

 

■ 夜:照明を落として、香りを一つ

夜は、部屋の照明を少し落として、
お気に入りのアロマをひと吹き。
深呼吸をしながら、「今日もよくがんばったね」と心の中で声をかけてあげます。

この時間があるだけで、スマホの通知やSNSから一歩距離を置けて、
眠りの質もぐっと変わるんです。

 

簡単なことこそ、続いていく

マインドフルネスって、
“深く座る”ことよりも、“日常に寄り添う”ことが大切だと私は思います。

■ 習慣化のポイント

  • 意気込まない
  • 時間を決めない
  • 「今ここ」に戻れたら、それでOK

小さなことでも続けていくうちに、
自分の中に“戻ってこれる場所”ができてくる。
それが、私にとってのマインドフルネスです。

忙しい場所の中にも、呼吸できる場所はある

都会の中でも、スマホ社会でも、
ちゃんと「わたしを感じる」場所はつくれる。
少しだけ立ち止まって、
音に気づいたり、香りを楽しんだり、
呼吸に戻るだけでいい。
今日もせわしない日だったとしても、
一日のどこかでそっと深呼吸できたら、
それが“わたしの静けさ”なんだと思います。