心をほどく、森の朝 ― 秩父で過ごすわたしのリトリート時間

秩父で過ごすわたしのリトリート時間

街を離れて、“何もしない”をしに行く

気がつくと、ずっと何かに追われてる。 仕事、通知、スケジュール、タスク… がんばることが当たり前になってる毎日の中で、 ふと「止まりたい」って思うことがあります。 そんなとき、私はリュックに少しの荷物と、 バイクのキーを持って、秩父の森へリトリートに出かけました。

わたしが選んだ場所:「CAMPiece(キャンピース)ちちぶ」

今回訪れたのは、埼玉・秩父にあるキャンプ型リトリート施設「CAMPiece」。
森の中にぽつんと広がる静かな敷地に、ウッドキャビンやハンモック、薪ストーブのあるコモンスペースが点在していて、
「何もしない時間」を過ごすための場所が丁寧につくられていました。

■ わたしの過ごし方

私は1泊2日で滞在。
到着してすぐにスマホを機内モードにして、リュックを下ろして、
そのあとは何も決めずに「気の向くまま」に動く時間をつくりました。

  • 森の中でただ座る
  • 湧き水で淹れたコーヒーを飲む
  • 土の匂いを感じながら深呼吸する
  • 夜は焚き火を見ながら、ゆっくり本を読む

■ 誰かと話さなくても整う

ここでは「沈黙」も歓迎されているから、
無理に誰かと会話しなくていいし、音を出さなくてもいい。
静けさの中にいるだけで、自分の感覚が戻ってくるのがわかりました。

マインドフルネスは、森の中でふっと深くなる

自然の中って、それだけでマインドフルネスになるんだな、って思いました。
木々の揺れる音、鳥の声、空気のにおい、
ひとつひとつに意識を向けると、呼吸が自然に深くなる
いつもは「やらなきゃ」と焦っていた瞑想や深呼吸も、
森の中だと、ただ「そこにある」感じ。
頑張らなくても、心が勝手に整ってくれる場所って、あるんだなって思いました。

バイクで出かけたからこそ感じた自由

今回は愛車で秩父までツーリング。
片道2時間くらいの道のりだったけど、
道中の風景や、バイクの振動までもが「旅の一部」になっていて。
信号の少ない山道を走っているとき、
ヘルメットの中でひとり笑っている自分がいて、
「あ、わたし今、いい時間の中にいる」ってふと思いました。
帰り道も、どこかで「ちゃんと戻ってきた」って思える。
リトリートって、行きと帰りも含めて整う旅なのかもしれません。

わたしが整う場所は、都会から少し離れたところにあった

CAMPieceで過ごした時間は、
何かを成し遂げたわけじゃないし、
特別なプログラムに参加したわけでもない。
でも、「ただそこにいる」だけで、ちゃんと整っていくのを感じました。
スマホを閉じて、自然の中に身を置く。
それだけでも、忙しい日常に立ち戻るとき、
心の奥にやわらかい余白が残っているのがわかります。
また少し疲れたなと思ったら、
私はきっと、バイクにまたがって、秩父の森に向かうんだろうなと思います。