都会の隣に、ちゃんと呼吸できる場所があった
平日はずっとPCに向かって、気づけば肩に力が入りっぱなし。
通勤ラッシュに揉まれ、スマホを握りしめたまま、
「次の予定」ばかり考えている自分にふと疲れを感じてしまう。
そんなとき私は、バイクにまたがって、葉山の海へ向かいます。
東京から1時間ちょっと。だけど、そこにはまるで別世界のような、
“深呼吸できる時間”があるんです。
アクセルをゆっくり開いて、国道134号を走っていると、
風の音が耳の中にやさしく入り込んできて、
「整いに行く」というより、「整いに還る」感覚がある。
それが、葉山リトリートの始まりでした。
リトリートの舞台は「葉山うみのホテル」
今回訪れたのは、「葉山うみのホテル」という海沿いの宿。
ホテルという名前だけど、気取らず、静かで、
“自分に戻れる余白”がちゃんとある場所でした。
部屋の窓を開けると、潮の匂いとやさしい風。
ウッドデッキに腰をおろして、何も考えずにただ海を見ているだけで、
時間がとろけていくような感覚に包まれます。
その心地よさは、言葉にしようとするとすぐ逃げてしまいそうなくらい、
繊細で、でも確かに“整っている”時間でした。
■ わたしの1泊2日リトリートスケジュール
1日目
- 午前中に都内を出発。湘南エリアをバイクでのんびり走る
- 到着後、チェックイン前に海辺で深呼吸&軽いストレッチ
- ラウンジでコーヒーを飲みながら読書
- サウナ → 外気浴 → そのまま夕暮れ瞑想へ
2日目
- 朝は砂浜を裸足で散歩。波の音に合わせて呼吸を整える
- 朝食後、屋上のテラスでジャーナリング
- 「次のわたし」へ戻る準備をしながら出発
海の音と、空の広さと、整うわたし
葉山のリトリートが心地よかった理由は、
“何かをしなくてもいい”と許される空気に包まれていたからだと思います。
無理に「整えよう」としなくても、
ただ海を見ているだけで、風に吹かれているだけで、
自然が勝手にバランスを取ってくれる。
都会では「何かすること=意味がある」って思いがちだけど、
ここでは“何もしない”ことにちゃんと意味がある。
そんな感覚を、あらためて思い出させてくれました。
バイクで行くリトリートは、移動そのものが整いになる
葉山に向かう道中、海沿いの国道を走る時間が、
実は私にとって“前半のリトリート”になっていました。
ヘルメット越しに感じる潮の香り、風の流れ、
視界いっぱいに広がる空と海。
都会にいるときには聞こえなかった、自分の鼓動や呼吸の音が、
バイクの上ではちゃんと聴こえてくるんです。
「走る」ことは、“移動”じゃなくて“整い”にもなるんだなって、あらためて実感しました。
整いに行くんじゃなくて、整いに帰る
葉山の海で過ごした数時間は、
忙しい毎日に埋もれていた「わたし」を、そっと呼び戻してくれました。
自然の中に行くと、「整えよう」としなくても、
ちゃんと“戻ってこれる感覚”がある。
また少し疲れたら、私はバイクのエンジンをかけて、
潮風の中へ帰っていこうと思います。
そしてまた、「おかえり」って静かな海に迎えてもらうんです。